蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その6)

前号に続き『「分蜂」をめぐるドラマ』について紹介したい。

「ハチミツの世界」坂上昭一著によると、

「分蜂」群は元の巣箱の近くの小枝などに『集塊』となって止まっているが、時としてかなり長時間にわって同じ場所に止まる。

その際の食糧事情が気になるかも知れないが、心配無用、蜜蜂達は「分蜂」の数日前から、蜜を腹に溜め始める。

出発4時間前の体内貯蔵量は、分蜂をしない蜂達の約4倍に達するという。この貯蔵量は最低でも3日間の食糧になる様だ。

「分蜂」群の蜂達は実におとなしく、素手でいじっても滅多に刺さない。それは体内の貯蜜である。空腹時の蜜蜂達は怒りっぽいが、その原因はまだよく分かっていない。

しかし、人間に置き換えてみると何となく分からない訳でもなかろうかとのこと。次号に続く。

当方は、10年前に初めて「分蜂」を経験したが、その『集塊』を巣箱に取り込む作業を行うに当たっては、かなり緊張したものだ。ところが思ったよりも意外とおとなしく、すんなりと作業を終わらせることができた。

 

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    満腹の蜂達はおとなしく、空腹時の蜜蜂達は怒りっぽい、こういう習性は、動物にも共通してみられるような気がします。
    おもしろい指摘です。

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