蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その17)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『探索蜂間の合意はどのようになされるか?』前号に続き、

そのため、質の高い候補地から帰った「探索蜂」のダンスは、まだ候補地を見つけていないたくさんの他の蜂をその場所に誘導する。

ダンスの情報をもとにその候補地が見つけられると、今度はそれらの蜂達がダンスを踊ることでさらに別の蜂を招集する。

そのようにして、質の高い候補地の支持者は増えていくので、最初に候補地を見つけた蜂がダンスを止めてしまっても、その候補地を指して踊るダンスは「分蜂蜂球」上に存在し続ける。

それに対し、質の低い候補地から帰った「探索蜂」のダンスは、他の蜂を1匹も誘導することなく止められてしまう可能性がある。

そのようにして、質の低い候補地を示すダンスを踊る蜂の数が減少していくと、最終的には最も質の高い候補地のダンスだけが踊られるようになるとのこと。       次号に続く。

質の高い候補地を示してダンスを踊る探索蜂、それを見ていた他の蜂がその候補地を訪れ、帰るとその候補地を示すダンスを踊り始め、それが繰り返される。

つまり、「分蜂蜂球」上では絶え間なく情報が伝達され、候補地が限定されていく様だ。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    分蜂蜂球では、絶え間なく情報が伝達され、候補地が限定されていく、との説、分かりやすいと思います。

    • nao_tenjp より:

      分蜂蜂球上のダンスは見たことがないですが、
      巣箱内での餌場を知らせるダンスはよく見かけます。

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