蜜蜂ー働き蜂は五、七角形の育房を作って構造上の問題を解決する(その9)
前号に続き「働き蜂は五、七角形の育房を作って構造上の問題を解決する」神戸大学大学院人間発達環境学研究科 佐賀達矢氏
『幾何学的な予測と検証』前号に続き
この結果は、ミツバチ属とクロスズメバチ属の働き蜂が幾何学的に最適なズレを解消する構造を作っていることを示している。
我々は、大小の育房の比率と移行部の長さから各種の巣ごとに最適な非六角形の割合を予測する簡単なモデルを作り、実際の各巣の非六角形の割合との関係を調べた。
その結果、そのモデルは実際に非六角形の育房を作る割合について92%を説明できた。
この結果は、ミツバチ属とクロスズメバチ属では五角形と七角形、中間の大きさの育房を使って巣全体としても幾何学的に最適な方法でズレを補正していることを示しているとのこと。
次号に続く。
観察した非六角形の割合に対して、予測した非六角形の割合が「回帰分析」によって解析されたところ、92%の確率で一致できたとのこと。
予測に使った非六角形は、五、七角形で、観察した非六角形は、四、五、七、ハ角形が使われたとのことで、蜂達が実際に移行部のズレを解消している非六角形は大半が五と七角形になることを意味している。
移行部のズレ解消している非六角形は、五角形と七角形、と思っていました。
四角形、八角形もあるようですね。
実際の巣を観察してみると、四角形や八角形も
あったが、その数は極めて少なかったとのこと。