蜜蜂ー未分蜂群の状況(その4)

前号に続き「未分蜂群の状況」について紹介したい。

巣箱が蜜蜂達で密集してくると、子孫繁栄のため、分蜂の準備が始まる。

分蜂には幾つかの条件があるが、その大きな一つとして新女王蜂の作成がある。

働蜂は、女王蜂の巣房である王台を作成し、そして女王蜂はそこに卵を産み付ける。

この王台は、『自然王台』と呼ばれ、そこで女王蜂が育成される。

女王蜂が何らかの原因で居なくなると、その群は消滅するので、予備の女王蜂を挿入するとか新女王蜂の作成とか対策を講じる必要がある。

そこで、後者の方法として、女王蜂不在の巣箱に他の巣箱から女王蜂の卵が産み付けられた育児枠を入れてやると、働蜂は真新しい卵が入った巣房の上に王台を作成する。この王台のことを『変性王台』と言う。

次回の内検で王台作成の状況を確認する。

写真の中央やや右側が王台でこれは『自然王台』である。周りの小さな穴が働蜂の巣房である。比較すると王台が如何に大きいかが分かる。

写真の王台で作成された女王蜂は一人前として活動している。    次号に続く。

 

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    働蜂が作った王台に、女王蜂は卵を産み付ける自然王台、女王蜂の卵が付けた育児枠を入れ、働蜂は卵が入った巣房の上に王台を作成する変性王台、働蜂の立場に立つと、自然王台の場合、女王蜂がいることを、また変性王台の場合、女王蜂がいないことを、知っている、ということですか。

    • nao_tenjp より:

      その通りです。
      働蜂は、女王蜂が居なくなるとパニックになります。
      女王蜂不在の群れは、消滅に向かうことを知っており、
      必死になって真女王蜂の作成に取り掛かります。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください