蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その33)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とはこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『目的も成分も異なる毒液』前号に続き

働き蜂の毒液の成分は、メリチンなどの活性ペプチド類、ヒスタミンやセロトニンなどのアミン類、それにフォスフォリパーゼやヒアルウロニターゼといった酵素類からなる。

私達を痛い目に合わせて、二度と悪戯や蜜泥棒をさせまいとする。

一方、女王蜂の刺針行動のターゲットは、ライバルの女王蜂に限られる。

毒の効き目を比較するため、女王蜂と働き蜂の毒液を集め、実験的にマウス(哺乳類)とカマキリ(蜂と同じ昆虫類)に一定量を注射してみる。

すると女王蜂の毒液を打たれたカマキリは死んだが、マウスには目立った影響はなかった。これから、女王蜂の毒成分は明らかにライバル🦹‍♀️の女王蜂を殺す目的に特化していることが分かるとのこと。                              次号に続く。

働き蜂と女王蜂の毒液刺針行動は、全く違っており、働き蜂はコロニーを襲ってくる者や自己を襲う者に攻撃するのに使われ、一方、女王蜂はライバル🦹‍♀️の女王蜂を攻撃するために特化されているとのこと。

これは蜜蜂の世界は、女王蜂、働き蜂、雄蜂の3者でカースト制が構成されていると言われているが、3者の分担制からくるものであろう。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    働き蜂の毒液の成分は、書いてありましたが、女王バチの毒液成分は判明していないのでしょうか?

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