蜜蜂ー蜜蜂の飽くなき採蜜行動(その1)

『ハチとフィールドと』坂上昭一著から、『蜜蜂の飽くなき採蜜行動』について2回にわたって紹介したい。

たいていの動物の『摂食行動』は、次のプロセスを辿る。

飢え ➡️探索行動 ➡️食餌の知覚➡️摂食➡️飢餓の消失➡️不活動

一方、蜜蜂は消化器官の構造上の違いから上記のプロセスとは全く異なった『摂食行動』

蜜蜂が採取した花蜜は蜜胃に貯められ、蜜胃が一杯になると前胃弁がクローズするため、蜜蜂の餌にはならない構造となっている。

蜜蜂の『採蜜行動』は、他の動物の『摂食行動』に起源するにも関わらず、それと全く異なるプロセスを辿っている。

採蜜➡️内勤蜂へ全て口移し➡️飢えの要求➡️自身の必要な餌を貰う➡️再採蜜

この様にして元来、個体の自己維持のための能力であった『飢え』が、もはや『個体の栄養摂取』と関わりなく、『コロニーの栄養摂取』のために奉仕している特異性が現れているとのこと。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    こんにちは。
    口移で受け取った内勤蜂は、巣箱内の巣房に蓄える時、どのようにして巣房に移すんですか?
    外勤蜂が自身の必要な餌を貰うのは内勤蜂から口移しですか?

    • nao_tenjp より:

      内勤蜂は、外勤蜂から花蜜を口移しで受け取ったら、前胃のタンクに一端入れますから、逆流させて巣房に入れると思います。
      自身がはっきり分かっていないのですが、おそらく自分勝手に巣房内の蜂蜜を摂取すると直ぐに枯渇するので、内勤蜂に委ねられていると思っています。

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