蜜蜂ー巣分かれ

新女王蜂の作成については既に述べたが、新女王蜂が育成される王台を除去しないと新女王蜂の誕生の前に母女王蜂と一群の働蜂が巣分かれ所謂分蜂してしまうことになる。

分蜂は、坂上昭一著のミツバチの世界によると、謎に満ちた、不明の点が多い現象と述べてある。ここでは、そこで述べてある巣分かれについて紹介したい。

巣分かれの条件は、蜜蜂が増勢期を過ぎ、最盛期に入った頃で、雄蜂の生産開始と同時に新女王蜂の生産開始である。

蜜蜂が最盛期に入ると、女王蜂の産卵が低下するが、この現象は未解明とのこと。すると働蜂の態度に変化が現れ、女王蜂に対する給餌が減少し、女王蜂は王台に嫌々ながら産卵する。働蜂は、王台に大量のローヤルゼリーを注入する。約17日で新女王蜂が孵化するが、その1週間程前に母女王蜂と一群の蜂が巣分かれする。

最盛期には、働蜂が巣箱内で満杯状態になり、写真の通り溢れた働蜂が裏蓋に仕事をしないで密集する様になる。この密集が巣分かれの原因であることがかなり認められているとのこと。

その後の研究等で真の巣分かれの原因が解明されていたら知りたいものである。

写真は、以前に巣分かれしたところであり、槙の木の枝に母女王蜂、働蜂と雄蜂が集塊となってぶら下がっている。

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