蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その2)

前号に続き『「分蜂」をめぐるドラマ』について紹介したい。

「ミツバチの世界」坂上昭一著によると、

「分蜂」して飛び立った働蜂達は直径数mから10数mの範囲で群れを成しているが、やがて一部の蜂達が近くの小枝などにぶら下がり始める。

この先陣の蜂達は他の仲間を誘引して続々とその小枝に着陸する。そして離巣後30分以内に付着点から『集塊』が形成される。

この時、女王蜂を取り上げてしまうと、集塊は崩れ、蜂達は元の巣箱に戻ってしまう。

集塊形成は先陣の蜂達が腹部のナサノフ線から放つ『誘因物質(フェロモン)』によって始まり、女王蜂の存在によって安定する。

女王蜂が安定化に用いるのは、後尾飛行で雄蜂を誘引した『女王物質(クイーンサブスタンス)』であるとのこと。                         次号に続く。

筆者は「分蜂」直後の蜂達の行動を何回も見ているが、分蜂直後に巣箱の近くの上空直径約数10数mの円で乱舞する時に発する羽音は凄まじい。

そして、巣箱から数10m付近の小枝にぶら下がり「集塊」ができると以降はおとなしくしている。そして次の棲家を探しに探索蜂が出掛けている。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    分蜂直後、巣箱近くの上空に直径約数10数mで乱舞、ですか。ドラマのクライマックスのようです。
    乱舞は、時間的にどのくらいの間、行うのでしょうか?

    • nao_tenjp より:

      分蜂開始から中継点の小枝などに集塊を
      形成するまで約30分ですから、上空での
      乱舞は10分程度でしょう。

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