蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その5)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『最初の3日間でも既に進行している女王蜂の体作り』
孵化後4日目までは、不思議なことに女王蜂の幼虫は働き蜂の幼虫よりも体重が軽い。

しかし、4日目の後半から猛烈な成長を示し、あっという間に働き蜂の体重を追い越してしまう。この成長期には体重がなんと4倍にもなる。

ここで、働き蜂よりも発育が遅れている様に見える3日目くらいの幼虫の体内で、何が起こっているかに注目してみたい。

この間に、まだ未発達に見える脳の中でも、最も重要な神経分泌細胞群が活発な活動を始めているのだ。この頃の幼虫の呼吸量を測ってみると、体は小さいのに、組織当たりの呼吸量は女王蜂の方がはるかに大きい。既に女王蜂の路線を進みつつあることが分かる。

3.5日までは移虫でなんとか女王蜂になるものの優良な女王蜂になれないのは、働き蜂の巣房内の幼虫は、働き蜂の路線にほぼ方向付けられてしまっているからだとのこと。 次号に続く。

勝浦の高台からの日の出前

孵化後、3.5日目の女王蜂と働き蜂の幼虫は、働き蜂の方が体重では勝っている様だが、4日目以降はこの体重が逆転するとのこと。

これは、3日目までは両者の幼虫に与えられる餌はほとんど同じだが、4から6日の餌は明らかに異なることに起因している。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    「3.5日までは移虫でなんとか女王蜂になるものの優良な女王蜂になれないのは、働き蜂の巣房内の幼虫は、働き蜂の路線にほぼ方向付けられてしまっているからだとのこと。」この部分、理解ができません。 

    • 匿名 より:

      まず、働き蜂の巣房と女王蜂の王台は大きさが
      全く違うこと。
      次に、巣が違うことで、餌の種類が異なること。
      移虫は、卵を人工王台に移します。それで、女王蜂の
      路線に方向付けされます。

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