蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その12)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とはこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『蛹の体内で起こる劇的な変化』
蜜蜂の場合、幼虫は群れの中央部分、しかも巣房の中というとても安全な場所で育ち、さらに食べ物を探して這い回る必要もない。

そのため、幼虫時代は外界の情報をキャッチする眼や触覚が全く未発達のままなのだ。頭部自体もとても小さく、もちろん外界からの情報を処理したり記憶する脳も極めて小さい。

これらは「蛹」の間に成虫の大きさまで、急速に発達させなければならない。

女王蜂の特徴である大きな卵巣は、成虫では左右各150本ほどの卵巣小管からなっているが、若齢幼虫のうちは働き蜂、女王蜂の区別なく本数を増やしていく。

それが、ある時から働き蜂では吸収されて小さくなり、逆に女王蜂では急激に大きくなるとのこと。                                 次号に続く。

蜜蜂は、女王蜂が産み付けた卵から幼虫、蛹を経て成虫になるが、餌を摂るのは幼虫期間だけ、それなのに「蛹」の期間は成虫に向け急速に成長するとのこと、食べずに成長できることが不思議でもある。幼虫期間によほど餌を摂っているのであろう。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    蛹の体内で起こる劇的な変化、これも面白いと思います。
    幼虫期間のエサ、これも不思議なことです。

    • nao_tenjp より:

      他の昆虫で蛹のプロセスを経て成虫になるのは、
      蛹の期間は餌を摂らないのでは?と、

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