蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その11)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『両側気門の利用と貯め糞』前号に続いて

面白いのはこの脱糞で、幼虫は「孵化」してからこの時期に成長するまで、消化管の最後の方が閉じていて、一切糞をしない。

すなわち、全幼虫期間の排泄物が脱皮の時も含めて、ずっと体内に貯めておかれるわけだ。食物であるゼリー中には不消化物はほとんどないので、糞として出すのは濃ゆいゼリー状のオシッコと、ごく僅かに混入した花粉の殻くらいだ。

ちなみに、成虫の女王蜂の排泄物も同様に透明なゼリー状である。これは働き蜂が、幼虫期も成虫になった時も大量の花粉を食べ、大量の糞便を排出するのと大きく異なる。

余談になるが、そういう訳で、ローヤルゼリー中に糞や尿が混じるという可能性はゼロなのだと。                                                                    次号に続く。

勝浦の高台から日の出前

ローヤルゼリーを主食としている「女王蜂」の糞尿は、透明なゼリー状であり、蜂蜜や花粉が主食の「働き蜂」は糞便を排出するとのこと。

蜜蜂は綺麗好きで衛生上の意識も高いので、働き蜂と雄蜂は巣箱内で糞便はしないで巣外に出て行っている。働き蜂の一部は、内勤タスクの一つとして巣箱内の掃除も行っている。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    働き蜂と雄蜂は、巣箱内で糞便はしないで巣外に出て行っているですか。巣の外に出ない時期は、どうしているのでしょうか?

    • nao_tenjp より:

      よっぽど寒い所では、どうしているか分かりません。
      房総辺りは冬でも暖かい時があるので、その時に
      外に出ていると思います。

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