蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その10)
9日に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『両側気門の利用と貯め糞』
昆虫の体は基本的に左右対称にできている。体中の細胞に酸素を送り届ける気管系も例外ではなく、各体節の両側に気門(酸素の取り入れと炭酸ガスの排出を行う孔)が空いている。
しかし、「王台」の中の幼虫は半身がゼリーの中に浸った形なので、片側の気門しか使えない。それでも左右の気管系をつなぐバイパスが発達していて何とかなるのだ。
4回の脱皮を経て最終齢の後半になると、このゼリーに浸った状態から解放され、「王台」の中をぐるぐると動き回る様になる。これで、両側の気門が使える様になる。
この動き回れる状態というのはとても重要で、一方では尻から脱糞を、口からは繭のための絹糸を吐きつつも、まだ天井部分に残ったローヤルゼリーを食べるとのこと。 次号に続く。
勝浦の高台から朝日を受けた部原海岸
女王蜂の幼虫は、尻からの脱糞と口からの繭のための絹糸を吐きつつも「ローヤルゼリー」を食べ続けるとのこと、なんと大食漢のことか。
これが、女王蜂の体が働き蜂よりも2〜3倍大きくなる所以である。
口からの繭のための絹糸を吐く、この現象を、はじめてみるように思いますが、
繭のため、この繭とは、?
私も知らなかったのですが、王台の最下端内側に
繭を敷く様です。