蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その13)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『蛹の体内で起こる劇的な変化』前号に続く、

消化管もいらなくなった部分は消化吸収され、新しく必要な「蜜胃」などに再構築される。

精子を貯めておく受精嚢(働き蜂にはない)ももちろん「蛹」の時に作られる。大あご(歯)とそれを動かす筋肉は、女王蜂ではすぐにライバル殺しのために使われるので、この時に備えて働き蜂の場合よりもかなり早めに発達させておく。

孵化から羽化までの発育期間は、働き蜂が21日なのに対し、女王蜂は18日と3日間も短い。こんなに発育日数が正確に決まっているのは、変温動物である昆虫にしては例外だ。

どうしてかと言うと、まるで私達恒温動物の様に巣内、ひいては体温が極めて一定しているからだ。普通の昆虫なら、例えば25℃で「蛹」の日数が10日間だとすると、10℃低い15℃では20〜25日かかるとのこと。

5日の午後、雪の降り始め

夕方頃の様子で少し積雪が見られた。  今週末も雪の予報がでているが寒暖の差が大きい。

蜜蜂は、「女王蜂」、雌蜂である「働き蜂」、「雄蜂」の3種類であるが、これらは女王蜂の産み落とす卵から生育する訳で、女王蜂が18日、働き蜂が21日、雄蜂が25日で羽化する。この発育日数が正確に決まっているのは、巣内温度を35℃に常に維持していることによる。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    いらなくなった部分は消化吸収され、新しく必要な「蜜胃」などに再構築したり、正確な発育日数など、不思議なことをするもんだと思います。

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