蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その16)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
『総合防除によるダニ対策』7月から9月は最も注意が必要
前号で「ダニトラップ」「女王蜂の隔離」「ダニ駆除剤」を使用することで、『総合防除』が効果的と紹介した。
関東地方では、猛暑の8月に3週間ほど女王蜂に「産卵を停止」させる(蜂群に夏季休暇を与える)が、9月に入ると朝夕の気温が下がり始めるので、女王蜂を『王籠』から解放した後の蜂群は、一気に産卵を開始する。
この時期の産卵・育児は越冬のためのウインタービーの生産に繋がるので、「ダニ」をよく駆除できていれば、健康な越冬用の働蜂が充分に確保できる。
一方、東北以北の寒い地方では場所によっては10月に産卵が停止することもあるので、8月の産卵停止期間を設けることができない。
「時差式ダニトラップ法」で乗り越えて越冬体制に入り、越冬前に「ダニ駆除剤」を使用することも一法である。
寒い地方での「ダニ対策」は考慮の余地があるが、気候を利用した「総合防除のダニ対策」を構築したいとのこと。 次号に続く。
当方は3群の女王蜂を『王籠』から8月中旬〜9月初めには解放したが、今年は9月に入っても猛暑が続いたせいか産卵は低調である。ようやく気温が下がり始めたので、これから産卵が旺盛になるのではと期待している。
こちらは、今日(9月24日)から、温度が下がりました。これからの散歩時は、手袋が必要になります。
こちらの養蜂家は、箱だけ置いていった感じがします。
東北や北海道の養蜂家が房総に越冬蜂を持ち込みますが、
これはダニにとっては好都合の様です。
今後、アップしていきます。