蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その7)
22日に続き『「分蜂」をめぐるドラマ』について紹介したい。
「ミツバチの世界」坂上昭一著によると、
コロニーはどう分裂するのかー集団の有効サイズ
去っていくパーティと、残留するパーティにコロニーが2分するからこそ、巣別れ(分蜂)なのだ。
では両者のメンバーはどうやって決まるのか? 色々な例をまとめた報告で、だいたいコロニーの30〜70%、数にして大コロニーだと2400匹以上の働蜂が「母女王蜂」と共に出ていくとされている。
ただし、小コロニーでは、全体が出ていってしまうことがある。これだと「巣別れ」ではなく「巣離れ」といえる。また、200〜500匹ぐらいの小パーティだと、出てはいっても「集塊」形成ができず、また元の巣箱に戻ってくる。
このことは、集団の有効サイズという、興味ある問題と結ぶつくとのこと。 次号に続く。
当方が今まで経験した「分蜂」では、「残る蜂達」と「分蜂する蜂達」の比率はほぼ50対50%である。「分蜂」後に元巣箱内の巣枠を見ると、働蜂はほぼ半分に減っていることから、約50%は残っているものと判断している。
残る蜂達と分蜂する蜂達の比率はほぼ50対50%とのことですが、分蜂する蜂達の年齢構成は、残る集団とおなじような構成でしょうか?
出るか残るかの決定プロセスに興味があります。
残る蜂と出る蜂の日齢構成はほぼ同等と思われます。
今頃の働蜂は、約35日間の寿命です。
誕生から約半分の間は内勤で、残り半分が外勤です。
内勤と外勤の蜂がほぼ半々に分かれると考えた方が妥当と思います。