蜜蜂ー蜜蜂の現状(その4)

前号に続き「蜜蜂の現状」について

「時差式ダニトラップ」は、ダニ駆除剤を使わないで、ダニ駆除を行う方法であり、元玉川大学の干場氏によって提唱された駆除法である。

写真は巣枠の下側巣房を切り落として、空間を作ったところ。

これを巣箱に挿入すると、働き蜂はその空間に雄蜂の巣房を盛り付ける。巣房ができあがると、女王蜂はその巣房に卵を産み付ける、そこに母ダニが侵入し卵を産み付ける。

雄蜂とダニの「羽化」までの時間はほぼ同じであることから、「羽化」までにこの部分をカットすれば、成虫前の雄蜂とダニが除去され巣箱内に入り込むことがない。

下側をカットした巣枠をもう1枚用意しておき、最初に入れたカット巣枠から1週間後に入れる。つまりカット巣枠を2枚使うことで「時差」をつくるので「時差式ダニトラップ」と言われている。

この作業を続けることで、ダニの繁殖を最低限になる様に抑え込んでいる。非常に画期的な方法と言え、養蜂家で徐々に採用されている。

 

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    養蜂はダニとの闘いであることが分かります。
    ミツバチ以外のハチの世界では、ダニによる被害は、ないのでしょか?

    • nao_tenjp より:

      他種のダニ被害は分かりません。
      蜜蜂に取り憑くダニは、「ミツバチヘギイタダニ」
      という特有のダニなので、蜜蜂だけだと思います。

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