蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その11)
前号に続き『「分蜂」をめぐるドラマ』について紹介したい。
「ミツバチの世界」坂上昭一著によると、
「分蜂」でもう一つ重要なことを指摘しておく。
離巣直前から蜂は体に蜜を溜め込むということと、離巣自体が「唸り駆け」で引き起こされこと。
これは離巣という複雑な現象における部分過程が、明らかに別々のメカニズムに支配されていることを意味する。
離巣後の行動、集塊形成と新居発見が別のメカニズムに依存していることを知った。遡って、「分蜂」の引き金となる「新女王蜂」育成も別のメカニズムに支配されていよう。
「分蜂」は極めて複雑な現象とのこと。 次号に続く。
当方は、分蜂した蜂達が蜜を体内に溜め込んで出たことは巣枠の貯蜜が減ったことで知り、新女王蜂の育成も何回も経験しているから分かっているが、「唸り駆け」は見たことも聞いたこともない。
近年、巣箱内にビデオカメラや各種センサーを取り付けて巣箱内の状態観察も行われ始めており、分蜂前後の様子がもっと詳細に分かるであろう。
離巣自体が「唸り駆け」で引き起こされこと、これが理解できません。
離巣後の行動、集塊形成と新居発見が、別のメカニズムに依存している、この別のメカニズムとは、どういう意味でしょうか。
働蜂達が巣板上で、唸り駆けを行うことが、
分蜂のトリガーの様です。
分蜂のトリガーとその後の行動は別々のメカニズム
によると言われていると思います。