蜜蜂ー昨年の養蜂を振り返って(その10)

前号に続き、「昨年の養蜂を振り返って」

④時差式ダニトラップ:3月26日〜(続き)

蜜蜂の雄蜂の巣房に雌ダニが卵を産んで雄蜂と共に成長するのを断ち切るため、「時差式ダニトラップ」を用いた作成手順、

①まず巣枠の一部を切り取った物(カット板と称している)を巣箱に入れると働き蜂は、そこにムダ巣を作る。

写真は、巣枠の下側を切り取った「カット板」である。

ムダ巣は雄蜂用の巣であり、その巣房に女王蜂が卵を産むと25日に成虫になる、一方、雌ダニが同時に卵を産むとほぼ25日に成虫になる。両者の成長サイクルがほとんど同じである。

②女王蜂の卵が巣房に産み落とされると働き蜂によって餌が投入されるが、1週間もすると巣房に蓋がけが行われる。雌ダニの卵も産み落とされていると想定して、蓋がけされた後にそのムダ巣を全て切り取って捨てる。

これで、雄蜂とダニの幼虫は処分されることになるが、雄蜂は巣箱に僅かに居るだけでいいのでコロニー存続には影響はない。

2枚のカット板を使い、1週間ずらして入れていくことでダニ駆除の効果が2倍に上げられる。そこから「時差式ダニトラップ」と呼ばれている。

女王蜂の冬季隔離、そして隔離から1週間後にダニ駆除剤の投入で、ダニは壊滅的な被害が出るが、生き残ったダニは上記の「時差式ダニトラップ」で除去される。

この様な作業を継続したいくことでダニを最大限に駆除し、蜜蜂をダニ被害から守っている。

次号に続く。

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