蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会(その20)

前号に続いて「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『交尾飛行』その1

女王蜂は「羽化」後、5〜6日頃にはもう『交尾飛行』に出かける。5〜6日と言えば、働き蜂は「羽化」後やっとオリエンテーション・フライト(時騒ぎ)に出かける頃である。

働き蜂の内勤時は飛翔筋が薄い肌色で、外勤時になると赤みを帯びる。これは、飛翔時の激しい代謝(呼吸)を支えるミトコンドリアとチトクローム(これが赤い)が増えるためだ。

女王蜂はこの飛翔筋の発達も早い。

交尾が行われる空域は毎年決まっていて、DCA(ドローン・コングリゲーション・エリア)と呼ばれる。この交尾のための環境は蜜蜂の種類により異なる。

セイヨウミツバチは、木々に囲まれた少し開けた空間が好きだ。DCAが蜂場から遠い場合は4〜5km離れていることもある。

極端なケースだが、カナダの蜜蜂がいない平原で行われた実験では25kmも離して置いた巣箱の女王蜂と雄蜂が交尾したというデータもあることから、相当な距離を飛んでいることは間違いないとのこと。                             次号に続く。

新女王蜂が「羽化」後、5〜6日で交尾飛行に出かけ巣箱に戻ると、巣箱内の働き蜂は畏敬の念で迎えると蜜蜂の専門書で読んだ。

働き蜂達はこれで我がコロニーも子孫繁栄ができ、安泰と感じるのであろうか。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    女王蜂の交尾飛行、見たことありますか?

    • nao_tenjp より:

      見たことはないです。
      女王蜂と、雄蜂が巣箱を飛び立つことも
      見たことはありません。

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