蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その21)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とはこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『交尾飛行』その2

雄蜂が多数飛び交う「DCA」(ドローン・コングリケーション・エリア)に処女女王蜂がやってくると、雄蜂達は女王物質(フェロモン)の匂いでそれを察知し、瞬く間に女王蜂目掛けて集まる。

女王蜂は飛ぶスピードも早いので、雄蜂はまるで彗星の様な形となって女王蜂を追う。

追いついた雄蜂はそのまま女王蜂にマウントして射精に及ぶ。その瞬間雄蜂は意識を失い、羽ばたきも止まってのけぞり、後尾器の一部を女王蜂の腹端に残して地上に落下、息絶える。

交尾は長い間1回だけと言われてきたが、実際には10数回程度のことが多く、時には数十回に及ぶ。回数を決めているのは、十分な精子が得られたか否かだ。

1回の交尾飛行で何回も交尾するのが普通であるが、精子が足りなければその日のうちにもう一度出かけたり、翌日以降に再度出かけることもある。

精子は初め女王蜂の中央輸卵管を膨らませる形で溜まり、そこから24時間くらいかけて貯蔵器官である受精嚢に移動するとのこと。                   次号に続く。

ほぼ1回の交尾飛行で、女王蜂の一生である1〜3年間の精子を受精嚢で蓄え、しかも長期間にわたって劣化せず品質の維持ができるこの臓器の機能は凄い。

それにしても、雄蜂は交尾飛行で殉職する訳だが、それが唯一の仕事とは言え何ともせつないものである。

 

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    「DCA」(ドローン・コングリケーション・エリア)は、巣の近くですか?
    何匹くらいの雄蜂が女王バチについていきますか?

    • nao_tenjp より:

      巣箱から数km離れている様です。
      数十匹の雄蜂が先にでて、女王蜂の到来を
      待っている様です。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください