蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その24)
前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏」
『分蜂時の女王蜂の行動』
アリの場合、例えばクロオオアリの女王は一度コロニーを構えると10年間も外に出ない。
しかし、蜜蜂の女王蜂は分峰の時がくればまた飛び立つ。分蜂が近づくと働き蜂は女王蜂へのローヤルゼリーの給餌を制限することで、女王蜂は卵巣が小さくなって身軽になり、飛びやすくなるのだ。
他のほとんどの行動と同様に分蜂も主導するのは働き蜂で、女王蜂が率先し外に出ていく訳ではないとのこと。 次号に続く。
分蜂のメカニズムはまだ分からないことが多いと言われているが、分蜂を主導しているのは働き蜂で間違いない様だ。
春本番になると、草木の花もあっちこっちで咲き乱れる様になる。この頃には蜜蜂は急激に増勢し、巣箱内は混み合ってきて「分蜂」の兆しがでてくる。
その様な状態になると、働き蜂は分蜂の準備を始めるが、まず新女王蜂作成のため「王台」を作り、女王蜂にそこに卵を産む様に促す。
更に、働き蜂による女王蜂への給餌を制限し、飛び立てる様に体をスリムにさせる。そして働き蜂が分蜂を引き起こすと、女王蜂は引き連られ様に分蜂に加わる。
「王台」を作り女王蜂にそこに卵を産む様に促し、女王蜂への給餌を制限し、分蜂を実行する働きバチ。そうすると、女王蜂は引き連られ様に分蜂に加わる。分蜂に向けて準備から実行までおこなう働きバチの中には、リーダーの存在が伺えます。リーダーの存在なしには、ありえない行動の連続で、興味深い話です。
分峰のメカニズムはまだ解明されていません。
色んなケースが想定されますが、蜜蜂の世界に
リーダーは存在しないと言われています。