蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会(その37)
前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『女王蜂の産卵』前号に続き
よく刺針は産卵管が変化したものと言われるので、卵は針を通して産み付けられると思いがちだが、そんなことはない。
バナナ型の卵は目にも止まらぬ速さで飛び出す様に産み落とされ、その後sheath lobeと呼ばれる部分で、丁寧に卵の立ち具合が調整される。
「精子切れ」が近づいた女王蜂は働き蜂により察知され、殺される運命にある。所謂、女王蜂の「自然更新」だ。
しかし、代替の女王蜂が作られても時期によっては交尾飛行が上手くいかない場合もあるので、養蜂家はこうしたリスクを避けるためにも早めに新女王蜂に交代させるのが普通だ。
←女王蜂について、37号紹介してきたが、本号をもって終了としたい。
3月下旬、散歩コースの山桜が一輪だけ開花、今年の桜🌸の開花は随分と遅い。
働き蜂は、女王蜂の仕事(つまり産卵)をよく観察しており、産卵が極端に低下したり、精子切れなどを感知した時は、女王蜂を巣箱から追い出したり、殺したりする様だ。
働き蜂は、女王蜂の産卵が健全でなくてはコロニーの維持ができないことを知っており、産卵の低下や停止となった女王蜂は排除する。
女王蜂が排除されると、コロニー存続には新女王蜂が必要となるので、養蜂家は内検で異常を察知した時には新女王蜂をどの様に手当するか何時も気に掛けておき対処する必要がある。
「精子切れ」が近づいた女王蜂は働き蜂により察知され、殺される運命にある。
可愛そうな女王バチですね。交尾飛行中に身体に入った精子が、産卵まで生きているんですか?
最大2〜3年も生きています。
保存する臓器の機能が凄いです。
女王蜂についてのこれだけの記事読んだことが
なかったです。勉強になりました。