蜜蜂ー海外からの情報①(その4)
前号に続き「海外情報①」について紹介したい。
『アーモンド花粉媒介のための冷蔵施設内越冬がダニ対策として脚光を浴びつつある』
冷蔵施設での越冬実験ーダニに有効
ワシントン州ヤキマバレーの養蜂家エリック・オルセン氏は、
「まさに驚異的な結果だったね。3年連続で冬の蜂喪失は一桁台に収まったのさ。」蜜蜂を安全な環境で休息させたことは利点だった。
さらにこの実験では、養蜂家にとって最大の難問である「ミツバチヘギイタダニ」の抑制が、屋外越冬よりもはるかに容易になる利点も見出された。
ダニは何故抑制されたのか?
冷蔵保管中は女王蜂が産卵を休止する。だが暖かなカルフォルニア州(12月、1月は最高14℃、最低4℃、2月は17/6℃)の屋外蜂場で越冬する場合、蜜蜂の活動は低下しても女王蜂の産卵は少しずつ続く。
「ミツバチヘギイタダニ」は主に蜜蜂の蜂児に寄生し、ダニが繁殖するには、蜜蜂育児も継続される必要があるとのこと。 次号に続く。
オルセン氏は、蜜蜂の屋外越冬で上手くいかないことが続き、冷蔵倉庫で越冬させたことでいい結果が得られた。彼にとっては、結果オーライとなった様だが、これが蜜蜂の越冬のあり方を変えるきっかけになっている。
冷蔵倉庫で越冬は、どの程度普及しているのでしょうか?
日本では聞いたことがありません。
アメリカでは、果物の保存用の大きな冷蔵倉庫が
数多くあり、そこを蜜蜂に利用し始めた様です。