蜜蜂ー働き蜂の作業(その9)

12月7日に続き、「働き蜂の作業」について、坂上昭一著「ミツバチの世界」から、

前号までに述べた方法「日齢による分業と調整能力」によって維持されるコロニー経営は、かなり流通機構を備えている。

一例として、食物が採取されてから「幼虫」の口に入るまでの経過を、蜜蜂とやはりカースト集団を形成するがはるかに社会組織が単純な「アシナガバチ」と比較してみる。

「アシナガバチ」は、主にガの幼虫を狩る。その現場から運搬の途中、あるいは帰巣後に、獲物は噛み解されて肉団子となる。

肉団子は時に他の働き蜂に渡され、それが更に他の働き蜂に渡された後、やっと幼虫の口に入る場合もある。が、多くは採餌した働き蜂が直接幼虫に与える。

つまり、この働き蜂の給餌行動は、単系列の繰り返しであり、餌も機械的加工に、せいぜい唾液を入れる程度であるとのこと。                     次号に続く。

 

筆者は、食物が採取されてから「幼虫」の口に入るまでのプロセスの違いを「アシナガバチ」と「蜜蜂」を比較されている。

まず、「アシナガバチ」は、幼虫の餌として「蛾」の幼虫を使っており、その幼虫を噛み解して肉団子にして給餌しているとのこと。

これはスズメ蜂も同様で、スズメ蜂は蜜蜂を咥えて少し離れたところで頭を切り離して肉団子にして巣に戻り幼虫に給餌している。

ところが、蜜蜂はかなり高度な給餌を行っている。

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