蜜蜂ーミツバチサミット2023(その3)
前号に続き「ミツバチサミット2023」について、
講演「ミツバチのナビゲーション:方向を空から知るしくみ」神戸大学理学研究科生物学専攻 佐倉 緑准教授
『フライトシュミレーションを使った飛行解析』
私達の研究室では、ミツバチが実際に飛行する時に、空の「偏光」をどの様に検知して進路を決定するのかについて調べている。
野外で飛んでいるミツバチ🐝を詳細に観察することは難しいので、実験室でミツバチの飛行を観察できる「フライトシュミレータ」と呼んでいる実験セットを使用する。
ミツバチの背中に固定具を付けて、前方からの風と下方からのオプティックフロー(自分が動いた時に生じる景色の流れ)そして上方からの「偏光」を同時に与えることで、さながら野外で飛行している様な状況を作り出せる。
言わばミツバチ用の「バーチャルリアリティ装置」の様なものだとのこと。 次号に続く。
検見川浜の夕日
蜜蜂は、自分の巣箱から蜜源の餌場の往復に太陽☀️の「偏光」を感知しながら進路を決定できるので、迷わず往復ができる。
餌場に到着して花蜜の採集を終えた蜜蜂は帰りは燃料タンクに花蜜を一杯貯めた状態で飛行するため、一目散に巣箱に戻りたいが、風向きによっては往きよりも時間がかかってしまうこともあろう。
「偏光」を感知しながら進路を決定するのか、偏光を利用して進路を決めているのか、よく分かりませんが、いずれにしても興味ある話です。
偏光が感知できるから、進路を決定できるのでしょう。