蜜蜂ーミツバチサミット2023(その4)

前号に続き「ミツバチサミット2023」について、

『フライトシュミレータを使った飛行解析』の続き

実験では特別なトンネルを使って、特定の餌場にやってきた働蜂を捕獲してこのシュミレータに取り付け、彼らがどちらに向かって飛んでいくかを調べると、まさに帰巣する時に見える空の「偏光」方向に定位しながら飛んだ。

トンネルの天井に偏向板を貼って、ミツバチに人工の「偏光」を見せながら採餌させると、やはりその偏光方向に定位した。

さらに面白いことに、天井に2方向の偏向板を組み合わせて貼ると、それらを足した方向に定位した。

これらの結果から、働蜂は餌場から帰巣する時に、往きに経験した偏光方向を脳内で足し算し、帰巣時はその足した方向に定位することで効率的にショートカットすることが分かったとのこと。                                次号に続く。

勝浦の高台から見た夜明け前

蜜蜂は、蜜源の餌場への往復では「偏光」を感知しながら飛行していることが、フライトシュミレータの実験で分かったとのことだが、往きの「偏光」を記憶しておき、帰りの「偏光」に足し算してショートカットまでしているとは驚きである。

 

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    往きの「偏光」を記憶しておき、帰りの「偏光」に足し算してショートカットまでしている話、
    おもしろいですね。
    すばらしい頭脳だとおもいます。

    • nao_tenjp より:

      大分前に蜜蜂の脳についてアップしましたが、
      わずかな大きさの脳を持っており、その後
      研究も進んでいる様です。

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