蜜蜂ー「令和7年養蜂産業振興会講演会」(その7)
6月28日に続き「令和7年養蜂産業振興会講演会」
『ミツバチの凄い脳力とそれが発達した理由』玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
蜜蜂は、女王蜂、働き蜂そして雄蜂が揃って初めて一つの単位としての「生き物」(超個体、superorganism)といえる。
脳にしても、今コロニーが1万匹の脳が連絡しあって一つのコロニーとしてのパフォーマンスを生み出している。
多くの場合、情報は通常はローカルにしか行き渡らず、個々の蜜蜂に状況の全貌が見えていることはない。
しかし、情報が共有される場面が全くない訳ではない。
例えば、オオスズメバチが襲来した時のニホンミツバチの巣内では、情報は直ちに共有され、組織全体が「防戦モード」に入る。
また、周囲の餌環境が劣化した時に巣ごと引っ越す「逃去」の際にも、「8の字ダンス」を変形させた特異なスローダンスで、「全員を引っ越しモード」にさせることができる。次号に続く
リニューアルオープンになった「花の美術館」
花蜜を集める働き蜂と花粉を集める働き蜂は、それぞれ異なることから「分業」もあり、これが全体としての効率アップにつながっているとのこと。
蜜蜂にとって「分業」はあまりない様で、ヒト社会は「分業」がほとんどと思える。これが、蜜蜂コロニーとヒト社会の大きな違いか。
最近のコメント