蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その9)

前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『ローヤルゼリーが王台の中で流れ落ちない理由』
ところで「王台」の中では多量のローヤルゼリーが天井部に張り付いた形になっていて、全く流れ落ちることがない。

採乳したローヤルゼリーを「人工王台」の天井に入れて逆さにすれば、ダラリと垂れ落ちてしまうのに、である。

これはローヤルゼリーには時間の経過とともに固まっていく性質があるからだ。給餌されたばかりの新鮮なゼリーは透明に近く流動性も高い。

これがゼリー中のタンパク質とデサン酸などの酸性物質が反応して『ヨーグルト化』し、天井部の方ほど硬くなっているために、流れ落ちないのであるとのこと。     次号に続く。

先日ウォーキング途中、検見川浜側のチャペルで結婚式があった様で、丁度ブーケセレモニーに出会した。

「王台」は真下を向いて作られており、「王台」の上方奥に卵が産み付けられ、3日後に「孵化」すると、それから6日間は大量の「ローヤルゼリー」が注入される。

この間は、まだ「王台」真下の穴に蓋掛けがなされていないので、柔らかいローヤルゼリーのままだと流れ落ちることになるが、働き蜂は「ヨーグルト化」して流れ落ちない様に工夫している。

このことも知らずにいた。

 

 

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4件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    それから6日間は大量の「ローヤルゼリー」が注入される。この部分が、よく分かりません。
    孵化した女王バチに対して、だれがどこにあるローヤルゼリーをどのようにして与えるのか、教えて下さい。

    • nao_tenjp より:

      王台の卵が孵化すると、それから6日間はローヤルゼリー
      が注入されます。
      ローヤルゼリーは若い働き蜂しか出せないので、若い
      働き蜂が王台に入っておっぱいであるローヤルゼリー
      を出します。数多くの働き蜂が交互に王台に入って
      同じことをします。

  2. 里山里海 より:

    上記回答内容のとおり理解していました。しかし、「王台」の中では多量のローヤルゼリーが天井部に張り付いた形になっていて、全く流れ落ちることがない。採乳したローヤルゼリーを「人工王台」の天井に入れて逆さにすれば、ダラリと垂れ落ちてしまうのに、である。
    この部分の記載との関係がわかりません。

    • nao_tenjp より:

      自然王台の場合は、働き蜂が頻繁に王台に
      入るため、早くヨーグルト化が起き、固まり易い。
      人工王台の場合は、人がローヤルゼリーを
      王台に入れるため、ヨーグルト化が促進されず、
      柔らかのままで、流れ落ち易いのではと思います。

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