蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その35)
前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とはこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『産卵』
女王蜂の最大の役割は「産卵」を一手に引き受けることだ。
シーズン中は、毎日自分の体重と同じくらいの卵を産むが、数にすれば1日に1000〜3000個になる。
その卵作りの栄養源は「ローヤルゼリー」であり、さらにその原料は「花粉」だ。
女王蜂はひとしきり「産卵」すると産卵圏から少し離れた所に移動して小休止する。そこで、若い働き蜂から口移しで「ローヤルゼリー」の補給を受ける。
『女王コート』ができるのもこういう時だ。しかし、しばらくするとまた「産卵」に戻るので、こういった周期が1日中続き、ほとんど寝る時間がない(十分な産卵場所がある場合)とのこと。 次号に続く。
菜の花に訪花中の蜜蜂
当方は女王蜂の産卵を行なっているところはよく見かけるが、働き蜂から口移しで「ローヤルゼリー」の給餌を受けるところは見たことがない。
女王蜂は産卵しないで巣板上を動いている時は、働き蜂が回りを取り囲みながら移動する。所謂「ローヤルコート」が形成されるが、その時に働き蜂から「ローヤルゼリー」の給餌を受けるとのこと。注意深く観察してその仕草を見てみたい。
毎日、自分の体重と同じくらいの卵を産む、女王バチが、かわいそうな感じもします。
このようなことが行われている昆虫は、他に存在しているでしょうか。
アリの女王蜂は同じ様に大量の卵を産むと思います。