蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その34)
前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『目的も成分も異なる毒液』次号に続いて←これで終了
働き蜂では刺針が刺さると「逆鈎」のせいで抜けなくなり、針と一緒に患部に残った神経節の中のプログラムが起動し、針は数十秒にわたって律動を繰り返し、毒嚢内の毒液を全て注入する。
これに対し、女王蜂の場合、ライバルの女王蜂を殺すのに十分な量は注入するものの、1回で全ての毒液を使い果たすことはしない。次に現れるライバルの女王蜂用に残しておくのだ。
女王蜂の刺針自体は頑丈にできていて、しかも「逆鈎」はないので抜けやすく、試しに引っ張ってみても刺針は取れない。
実験では、働き蜂の刺針は0.1gの荷重で取れてしまうのに、女王蜂の刺針は20倍の2gの荷重でも刺針は取れず、腹部自体がちぎれてしまったとのこと。 次号に続く。
早朝の部原海岸
働き蜂には内検中に何度も刺されたことがあるが、革手袋をして行なっていても刺針は革を通して皮膚に刺さる。
革手袋には、「逆鈎」の刺針が残っており、直ぐに取り除かないといつまで毒液が注入される様で痛みが続く。残った刺針だけで数十秒も毒液を注入し続けるのは、神経節のプログラムが起動するためとのこと、刺針の機能恐れいった。
働き蜂に刺された時は、直ぐに刺針を取り除いて、患部をアルコールなどで消毒すると言われているが、内検中は刺針を抜き、暫く痛みを堪えてじっとしている。
働き蜂は、刺すとすぐに体から針は離れるのでしょうか?
働き蜂の刺針は、逆鈎になっており、
釣り針と同じ構造で刺さったら抜けません。