蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その29)
前号に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『女王物質』前号に続き
例えば、私達の実験結果だが、働き蜂の大アゴ線を取り出して女王蜂の頭部内に1週間移植しておくと、移植された線内で、普段は決して作られることのない「9ODA」が合成される。
このことから、「9ODA」の合成に関わる遺伝子発現は、女王蜂の体液の中を巡るホルモン様の因子により制御されているものと考えられる。
働き蜂達が女王蜂を囲んで並んだ状態を「女王コート」と呼ぶが、「9ODA」はこの間に働き蜂が「触覚」で触れたり、口吻で舐め取ることにより、働き蜂達の間に広く伝播されていく。
これにより、働き蜂の不妊の生理状態が保たれる。この効果は行動を変容させるものではないので、通常のフェロモンの「リリーサー効果」と区別し、「プライマー効果」と呼ばれる。
ただし、この働き蜂の女王蜂化を抑制する効果には、幼虫フェロモンも共同的に効いているとのこと。 次号に続く。
勝浦の高台から見た早朝の部原海岸
働き蜂は雌であるのにも関わらず、産卵が抑制されている。
これは、働き蜂達が女王蜂を囲んで「女王コート」を通常形成しているが、これで働き蜂の不妊の生理状態が保たれているとのこと。
女王蜂と働き蜂は狭い巣箱の巣板上で必然的に接することになり、そのことで女王蜂のフェロモンが働き蜂に伝播されていく、合理的というか自然界は凄いことが起きている。
働き蜂達が女王蜂を囲んで並んだ状態を「女王コート」と呼ぶが、「9ODA」はこの間に働き蜂が「触覚」で触れたり、口吻で舐め取ることにより、働き蜂達の間に広く伝播されていく。とありますが、「9ODA」はj普段は作られることのなく、実験から合成される、とあります。それがなぜ女王コートの中で広がっていくのですか?
9ODAは女王蜂から作り出される物質なので、働き蜂では
普段作られないと言っていると思います。
実験では働き蜂に9ODAを作らさせたとあります。