蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その2)
20日に続き、養蜂産業振興会講演会の紹介
「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
『誰が女王蜂になるかは偶然の運命ー王台という環境』
女王蜂になる卵は働き蜂🐝になるのと全く同じである。女王蜂への道はたまたま「王台」という特別室に卵が産み付けられることから始まる。
「王台」は大きくて下向き、容積が大きいのは多量のローヤルゼリーを貯めるためだ。
卵が産み付けられる頃の「王台」の入口は、働き蜂の巣房のそれと同程度に小さく、女王蜂はこの口径に反応して受精卵を産むと言われてきた。
しかし、最近になり、この口径情報がない場合でも受精卵を産むことが分かったので、この説は怪しいかも知れない。
「王台」が巣板の下の方に作られるのには意味がありそうだ。巣板下部は中央部よりも少し温度が低く、温度が低いと発育期間は長くなるが大きく育つからだ。
育つ温度で大きさが変わることは他の昆虫🐞と同じで、人口飼育で温度を変えて実験してみると分かるとのこと。 次号に続く。
写真は、昨年当方の飼育過程で「王台」を撮ったところ。
やや右側の縦長く、皮付きピーナツに似たものが「王台」で左側の蓋がけされたのが「働き蜂」の幼虫か蛹が入った巣房である。
「王台」の下側に六角形の巣房が見えるが、これが「働き蜂」の巣房であり、王台との大きさが一目瞭然である。如何に「王台」が大きいか。
この巣房の違いで、女王蜂は働き蜂の2倍以上の大きさに成長する。
巣板下部は中央部よりも温度が低く、温度が低いと発育期間は長くなり大きく育つ。育つ温度で大きさが変わることは他の昆虫も同じ。これも面白いとおもいます。昆虫以外は、どうですか。
女王蜂の巣である王台は、巣枠の広範囲に
作られるので、1つの王台を残す時には
下側が多いですね。