蜜蜂ー蜜蜂ヘギイタダニについて(その23)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
『時差式ダニトラップの実践報告』安田学園中学校高等学校 小島直樹教諭著
2021年3月から採蜜群3群で取組、1群は10月上旬までダニの増殖を完全に抑え込むことに成功した。
残りの2群は7月末にダニ被害が少し確認できたので、8月に女王蜂を竹製の隔王籠に入れて産卵を停止させ、ダニが寄生する幼虫を一時的に無くした結果、ダニの増殖を抑えることができた。
ダニ増殖を許した2群に共通する点は、トラップ用雄蜂巣房を切除する時期が重なり、幼虫がいない期間ができてしまったことである。
雄蜂巣房除去のポイントは、常に雄蜂幼虫がいる様に操作することで、ダニトラップが恒常的に機能する様仕向けていくことだろうとのこと。
前号では、小島教諭は2枚のカット巣板を入れるタイミングを2週間ほどずらすと、書かれていた。玉川大学の干場元教授は、1週間ずらすことを推奨されているので、何故2週間ずらされたのかと思っていた。
2週間ずらしでは、時差式にならず、上手くいかなかったのであろう。
ブログを読んでいると、だれもがダニ対策に悩まされて、苦労していることが分かりました。
苦労の中から、おいしいハチミツが生まれているんですね。
ハチミツを見る目が、少し変わりました。
ダニ対策は、世界中の養蜂業の最も
深刻な課題です。