蜜蜂ー未分蜂群の状況(その7)
前号に続き「未分蜂群の状況」について紹介したい。
前号では、新女王蜂の産卵が開始したことをアップした。この女王蜂は、この巣箱に元々居た女王蜂の卵で自然王台から誕生した。
女王蜂は、自分で餌を摂ることができず、若い働蜂にローヤルゼリーを口移しで貰っている。ローヤルゼリーは、若い働蜂にしか生成できないため、女王蜂の回りには若蜂達が群がり、このローヤルゼリーを時々与えている。
女王蜂が巣房に産卵する時には、働蜂達が回りを囲みながら見届けている。そして、女王蜂が次の巣房に向かう時は働蜂達は回りを囲みながら、女王蜂に従って移動する。
この囲みは 『ローヤルコート』と呼ばれている。
女王蜂の仕事は、いかに多くの産卵を続けるかで、今の時期は1日に2000個の卵を産むと言われている。
順調に産卵を続けている時は、働蜂は女王蜂に従順であるが、一度産卵が低下してくると所作が冷たくなってくる。仕事しないものは食うべからずか。
順調に産卵を続けている時は従順だが、産卵が低下してくると冷たくなってくる、こういうところが、面白いと感じます。
ところで、こういう働きバチのことが、なぜわかるのでしょうか?
蜜蜂の研究は随分と昔から行われています。
故人となられた北大の坂上教授は、学生と
膨大な調査研究をなされています。
一例が、ガラス箱に入れた蜜蜂達の観察です。