蜜蜂ー昨年の養蜂を振り返って(その2)
『昨年の養蜂を振り返って』前号に続き、
① 2023年11月下旬〜2024年1月中旬:女王蜂の冬季隔離とダニ駆除
11月27日から1月12日の46日間、女王蜂を「隔王カゴ」に入れて隔離した。この隔離については何回となくアップしているが、蜜蜂特有のダニ「ミツバチヘギイタダニ」を駆除する一環で行っている。この間には「ダニ駆除剤」も投与してダニの駆除も行っている。
女王蜂の解放後、2月1日の内検において越冬した3群で産卵が再開されているのが確認できた。これで、越冬を終え蜜蜂達の1年の活動が始まったともいえる。
② 2024年2月初旬〜4月初旬:建勢給餌
1日の内検において、「建勢給餌(蜜蜂達に春の訪れを知らせるためにわずかな砂糖水などを与えること)」を行った。当方は、前年に保管して置いた「貯蜜枠」を内検ごとに与え、徐々に増やし計9回与えた。
③ 2024年4月初旬〜9月:時差式ダニトラップの設置
「時差式ダニトラップ」は、元玉川大学教授の干場氏が提唱されている「ミツバチヘギイタダニ」の駆除法の一環である。巣枠の一部をカットして巣箱に入れると働き蜂はカットされた空間に「雄蜂」用の巣房を作る。
女王蜂はこの巣房に卵を産むが、母ダニもそこに卵を産むため、蜜蜂とダニの卵が一緒に成虫になり、ダニは蜜蜂の体にくっついて巣房から出てくる。そして、ダニが巣箱内に居る蜜蜂達に広がり蔓延することになる。
その成長過程で、巣房をカット除去することによって成虫前の雄蜂とダニを取り除く。
写真は、巣枠の下側を1/5程度カットしたもので、これを巣箱に入れてやると働き蜂は雄の巣房をあっという間に形成する。
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