蜜蜂ー女王様喪失の考えられる原因は
前号で「思いがけない新女王蜂の誕生」についてアップしたが、その続きについて、
2月は寒い日が続き、内検できる気温でなかったため、3月1日に今年最初の内検を行った。
越冬した3群中、何れも女王蜂の産卵が見られたが、1群だけは2枠の産卵は全て有蓋蜂児で産卵直後の新しい卵は見られなかった。
1日は女王蜂が居なくなったのではと思い、丁寧に探したが見つけられなかった。そして、15日の内検で再び女王蜂を隈なく探したが、やはり見つからなかった。この女王蜂は2月に2枠産卵後に何らかの原因で喪失したのであろう。
3月13日に恒例の「養蜂産業振興会」の講演会があり、玉川大学元教授のお二方の講演の中で、最近は女王蜂に原因不明の喪失が見られると紹介があった。
今回の女王蜂の喪失の原因を考えてみた。
消失した女王蜂は、昨年の6月中旬に誕生、8月2日から24日の22日間「夏季隔離」を行い、12月14日から1月17日の34日間「冬季隔離」を行った。
この隔離で女王蜂はストレスを生じなかったか、他の2群に於いても同様に隔離を行っており、ストレスは生じた筈だが、この2群の女王蜂は今のところ問題は起きていない。
講演会でも「女王蜂隔離」で何らかの悪影響が出てないか、との質問があったが、説明できるほどのデータはなく分からないとのことであった。
「女王蜂隔離」を行っている養蜂家から、悪影響らしいと思われる実例の紹介はあったものの、その原因らしいことの説明はなかった。
女王蜂の喪失は何らかの原因があってのこと、しかし、要因を考えて見たが喪失の主因はよく分からないのが正直なところ。
要因としては、女王蜂隔離によるストレス、女王蜂の産卵機能低下を察知した働き蜂による排除、巣箱内で他の要因による事故死などが考えられる。
写真は、内検後の3箱、巣門に働き蜂が見られるが、寒いせいか外に出ていこうとしない。
「女王蜂隔離」を行っている養蜂家は、多いのでしょうか?