蜜蜂ー働き蜂の寿命(その2)

蜜蜂の群は、女王蜂、雄蜂、働き蜂の3種から構成されると前回紹介したが、この3種の蜂はそれぞれの持ち作業があり、お互いに不可分であることから蜜蜂の「カースト制度」とも呼ばれている。

群で行われる作業は17タスクと言われており、そのほどんどは働き蜂が行っている。

働き蜂は、日齢管理された17のタスクが脳に刻まれた状態で産まれるので、誕生から日齢ごとのタスクを行って死に至る。

働き蜂の寿命は、増勢期では最短の35日、越冬期を生き抜く働き蜂は秋から春までの最長半年と言われている。増勢期を過ぎると減勢期に入るが、働き蜂の寿命も段々と伸びていく。

増勢期の働き蜂の作業と、秋から越冬を挟んだ春までの働き蜂の作業は大きく異なる。

増勢期は育児も急ピッチ、蜂蜜の生産も佳境となるため、休む暇なく働き尽くめであることから寿命が短い。一方、秋からは育児は少なく、花蜜や花蜜収集も少なく働き蜂の作業量は減ることから消耗が少なくなることから寿命は伸びる。次号に続く。

写真は検見川浜

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