蜜蜂ー働き蜂の作業(その7)

前号に続き、「働き蜂の作業」について、坂上昭一著「ミツバチの世界」から、

「レーシュ」のもう一つの実験で、「レーシュ」は、二つ続きの観察巣箱を用意した。入口はそれぞれ反対側に付いている。

仮に北向き巣箱をAとし、南向き巣箱をBとする。A箱に一つのコロニーを住まわせ、ある程度経った時に、空だったB箱に女王蜂と少数の守り役の若い働き蜂を入れ、巣箱全体を180度回転させる。

今までのA箱の外役働き蜂は、今度は南向きになった入口から採餌飛行に出発するが、帰ってきた時は、記憶に染み付いた北向きになったB箱の入口に入る。

その結果、B箱には老齢の働き蜂が、A箱には若齢の働き蜂が過剰になる。   次号に続く。

写真は、東京湾方面の夕暮れ

「レーシュ」の二つ目の実験もなかなか興味あるものである。

当方も何回か蜜蜂の入った巣箱を元の位置からわずかに移動したことがあるが、移動前に採餌飛行に出かけた働き蜂は移動後の巣箱には入らず、元にあった巣箱の辺りに舞い降りたことがあった。

巣箱をある目的地に移動する時は、1日に1m程度の移動にして何回かに分けるべきだとベテラン養蜂家に聞いたことがある。外に出た働き蜂は自分の巣箱をかなり正確に覚えているので、元の位置に戻る習性がある。

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1件の返信

  1. 里山里海 より:

    夕焼け、すばらしいですね。
    なかなか、このような景色、見ることができません。

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