蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その9)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
『1/4〜1/2を切り取った巣板「カット巣板」による時差式ダニトラップの実際』について、
⑥ 8月になると関東地方では女王蜂の活動が最盛期を過ぎ、蜂群によっても異なるが、カット巣板に雄蜂の巣房を作る勢いも落ちる。
カット巣板を2枚入れておくと一部に働蜂の巣房を作ることさえある。そこで、女王蜂の産卵力が落ちたら、カット巣板は1枚にしてもよい。
⑦ 雄蜂巣房の蛹の蓋を切り、蛹を振り落とすだけでは、ダニが巣房の壁に残る可能性があるので、巣毎切り落とすことが大切である。
⑧ ダニトラップ法でダニの繁殖をモニターする際には雄蜂の成長段階を一定に揃えて評価する必要がある。
巣房に蓋が掛かった直後では母ダニ1匹だが、蛹が成長した段階では子ダニが巣房内で増えていることを考慮すべきであるとのこと。 次号に続く。
当方も今年から「ダニトラップ法」実践しているが、論文にある様に「時差式ダニトラップ法」の様には中々ならないが、カット巣板にできた雄蜂の巣房は数回以上切り取っている。
ミツバチの弊害となるダニは、ミツバチヘギイタダニだけですか。
またミツバチヘギイタダニは、ミツバチ以外の昆虫には寄って行かないのでしょうか?
蜜蜂へのダニは、このダニだけの様です。
このダニは蜜蜂特有で、他の昆虫類に取り憑い
ていることは聞いたことがありません。