蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その10)

前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。

元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、

『1/4〜1/2を切り取った巣板「カット巣板」による時差式ダニトラップの実際』について、

3月下旬になると、蜜蜂の増勢は急激に進むことで、4月から「時差式ダニトラップ法」を始めるタイミングと言える。

メスダニは、雄蜂の幼虫が出すフェロモンに誘因されて巣房に入り込む、まもなく巣房に蓋掛けが行われる。つまり、蓋掛けが行われるとダニが巣房内に閉じ込まれることになり、そのことを「ダニトラップ」と呼んでいる。

2枚のカット巣板を入れておくと、ダニをトラップする期間を常に維持することができ、雄蜂の幼虫が成虫に孵化する寸前にダニトラップ部分をカット除去することで、ダニを効果的に除去できる。

干場元教授がこの「時差式ダニトラップ法」を実践されたところ、その後のダニ発生は薬剤を使用しなくてもほとんど観察されなかったとのこと。            次号に続く。

当方は、4月8日からまずに2群について1枚の「カット巣板」を入れたが、カット部にムダ巣を中々作ってくれず、6月中旬になってようやく1回目の「ダニトラップ」部のカット除去ができた。

専門家の様に毎週きちんと「ダニトラップ」部のカット除去はできていないのが現状である。

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    ミツバチヘギイタダニは、どこからミツバチの巣に現れるのですか?
    近くにミツバチの巣がない場合、ふしぎな感じがします。

    • nao_tenjp より:

      年間を通じて、全くダニがいない巣箱もあると
      思いますが、ある箱に僅かにダニがいるのでしょう。
      巣箱が近くにあると、僅かな働蜂は他の巣箱に入ることが
      あります。その蜂にダニが取り憑いていたら、その箱は
      ダニに侵されることになります。
      究極はどの巣箱にもダニがいない環境にすることですが、
      それは不可能でしょう。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください