蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その7)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
『なぜ雄蜂の巣房はダニトラップになるのか?」については前3回で紹介した。
次に「雄蜂児を用いたダニトラップによるダニ防除法」の紹介、
「カッターナイフ」一本でダニを駆除する養蜂家がいるが、この人は薬剤を使用しないで「ダニ」をほぼ完璧に防除している。
干場元教授は、その現場を見たが、その経験がここで紹介するダニ防除防除に関する原点になっている。
また秩父の養蜂場では、通常の巣の下部を1/4〜1/2カット除去してそこに無駄巣(ほとんど雄蜂の巣ができる)を作らせてダニトラップにする方式を見た。
これらを参考に『時差式ダニトラップ』を提案するに至った。ダニトラップを設けない蜂群はいたるところに雄巣房を作るが、一定の場所にダニトラップ(雄巣房)を設けた蜂群では、他の場所に雄巣房を作らない傾向があり、このことは雄蜂の系統管理の面からも歓迎すべきことである。
秩父の養蜂家は優良な女王蜂を作るために雄蜂を選ぶことに注意を払っており、そのために不必要な雄は「雄切り(不要な雄巣房を切り取り作業)」を行なっているが、ダニトラップを設けてからはその作業が楽になったとのこと。 次号に続く。
ダニの駆除について、工夫して先駆的に取り組んでいる養蜂家が居ることが分かってきたが、初めて取り組む上で、色んな葛藤があったのであろう!知りたいものだ。
時差式ダニトラップの時差とは、何でしょうか?
養蜂家向けの論文なので、中々理解ができ難いと思います。
蜜蜂の大天敵である、ダニを如何に駆除しているかあたりを
理解して頂ければと思います。