蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その6)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
「ダニ」は直接雄蜂の巣房の中の幼虫まで歩いていくとは限らない。内勤蜂に取り付いた状態で巣房の蓋掛け作業中の巣房付近に到達するなど、誘因物質以外の到達手段がある。
また、巣房の蓋掛けに要する時間は働蜂の巣房では15〜20時間で、雄蜂の巣房では40〜50時間である。
すなわち「ダニ」が付着した育児蜂が接触する可能性がより高くなると同時に、雄蜂の巣房に「ダニ」が侵入する確率も高くなる。
とはいえ「ダニ」
の第1肢の先端にはピット器官と呼ばれる感覚器があり、これで蜜蜂の幼虫が出す各種の臭い物資を嗅ぎ分けている。
蜜蜂の幼虫が分泌する脂肪酸エステル、カルボン酸、炭化水素などは「ダニ」の生涯にわたって関わっているとのこと。 次号に続く。
蜜蜂の幼虫の発するわずかな誘因物質を嗅ぎ分ける「ダニ」は、成虫になっても直径1mm未満と小さなもので、円形をしていて肉眼でも見つけられる。
ミツバチヘギイタダニという名前ですが、「ミツバチ」+「ヘギイタ」+「ダニ」と分けて、
2番目の「ヘギイタ」とは、どのような意味でしょうか?
連続して呼称されているので、分かりません。