蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その22)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
『時差式ダニトラップの実践報告』安田学園中学校高等学校 小島直樹教諭著
我々は巣板の下1/4をカットし、そこに無駄巣(雄蜂の巣房)を作らせる方法を行なっている。
ダニが雄蜂幼虫に誘因されやすい性質を利用し、ダニ寄生が完了し、蓋掛け後の雄蜂巣房を完全に切り落とし、再び巣箱に戻すことでトラップ用雄蜂巣房を再形成させる。
雄蜂巣房の切除は、カッターナイフで簡単に行うことができ、作業自体は苦にならない。切り取った巣板は冷凍庫に入れて中のダニを殺してから破棄した。この作業を越冬明けから繰り返すことでダニの増殖を抑え込む。
我々は満群の巣箱に最低でも1/4にカットした2枚の巣板を入れる様にしている。2枚のカット巣板を巣箱に入れるタイミングは、ダニが寄生し始める日齢の雄蜂幼虫が常に巣箱にある状態を維持するために2週間程度ずらす様にしたとのこと。 次号に続く。
安田学園の「時差式ダニトラップによる駆除法」の実践では、2枚の1/4にカットした巣板を1週間ごとに入れるのではなく、2週間ごとにしたとのこと。元玉川大学農学部の干場教授が推奨されている1週間ごとにカット巣板を入れることの応用をされた様だ。その効果については次号で紹介したい。
安田学園は、養蜂を授業に取り入れているのでしょうか、それとも部活でしょうか。
いずれにしても、興味のある取組です。
以前、地方で何処か忘れましたが、
かなり多くの蜜蜂飼育をやっている高校を
取り上げているテレビ番組がありました。