蜜蜂ーミツバチサミット2023への参加(その6)
前号に続き「ミツバチサミット2023」について、
基調講演「送粉者達が創るお花畑の景観」富山大学理工学研究部教授 石井 博氏によると、
前号の様な観点に基づいた実証的な研究は、これまでは殆ど行われてこなかった。
しかし、私達の研究グループが、「日本」「モンゴル」「スウェーデン」「ニュージーランド」に含まれる6つの地域を比較したところ、送粉者群集に占めるハナバチやチョウの割合が高い地域ほど、植物群集内の花色や花形態💐の多様性が高い。
また、ハエ目の送粉者が優占する地域はそれらの多様性が低いという、明確な傾向が確認された。
このことは、地域の送粉者達の集合が、その地域の『お花畑の景観』を創り出してきたことを示唆している。
各地域の送粉者達の集合は、いわば「送粉気候」とでも呼べる様な環境要因として機能し、その地域の植物群集の成立に大きく関わっているのかも知れないとのこと。
これで基調講演については終了。次号に続く。
本最終号で、地域の送粉者達の集合が、その地域のお花畑の景観を創り出してきたとあったが、当方は、今までその逆のお花畑が送粉者達を創り出してきたと思っていた。
送粉者群集に占めるハナバチやチョウの割合が高い地域、ハエ目の送粉者が優占する地域、などの現象は、なぜ生まれるのでしょうか?
おそらく、地域地域の環境に応じて昆虫類は
生まれ、進化してきたのでしょう。