蜜蜂ーミツバチサミット2023への参加(その3)

前号に続き「ミツバチサミットへの参加」について、

基調講演「送粉者が創るお花畑の景観」富山大学理工学研究部教授 石井博氏によると、

前号の様に種類毎に異なる性格を持つ送粉者であるが、その種類によって、生育地にも違いがある。このため、ある地域がどの気候帯に位置し、どの様な植生が成立しているかや、どの様な地誌を持つかのかによって違いが生じる。

例えば、多くの地域で最も個体数が多い送粉者はハナバチの仲間であるが、どの種類のハナバチが多いのかは地域によって異なる。

ユーラシア大陸の中で言えば、低緯度地域にミツバチやハリナシバチが、中緯度の乾燥地域には単独性のハナバチが、高緯度の冷涼な気候帯にはマルハナバチの仲間が多い傾向にある。

寒冷な気候帯や湿潤な気候帯では、ハナバチではなく、ハエ目の昆虫が最も数の多い送粉者となる。地域毎に固有の要因も送粉者の組成に影響を及ぼしているとのこと。  次号に続く。

緯度に応じて生息している昆虫類の種類が違い、それに応じてお花畑も違った景観をもたらす、緯度を変えて昆虫類や植生類が調査・研究されており、その体系には興味がそそられる。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    低緯度地域にミツバチ,ハリナシバチが、中緯度地域に単独性ハナバチが、高緯度気候帯にマルハナバチ、おもしろい話です。ハナバチとは総称ですよね。単独性ハナバチが存在するんですか?

    • nao_tenjp より:

      ハナバチのこと、以前調べたのですが、忘れてしまいました。
      ハナバチは蜂類の起源だったと思います。

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