蜜蜂ーミツバチのユニークな性を決める仕組み(その10)
前号に続き「ミツバチのユニークな性を決める仕組み」国立研究開発法人 峰特別研究員
『ミツバチの性決定様式』前号に続き、
通常の交配の場合、メスは受精しているので母親(卵子由来)と父親(精子由来)から1本ずつ、合計2本の染色体を受継ぎ、2つの「性決定遺伝子」を持つことになります。
ここで図3の下側の囲まれた通常の交配「交配時に子孫が持つCSD遺伝子の組み合わせ」で黄色のaと紫のbと書かれているのが「メス」の持つ「性決定遺伝子」です。
オスは受精していないので、母親由来の染色体から「性決定遺伝子」を1つ持ちます。
ここでは、図3の緑のcと書かれているのが「オス」の持つ「性決定遺伝子」です。
この「abの性決定遺伝子」を持つ「メス」と「cの性決定遺伝子」を持つ「オス」が交尾すると「acの性決定遺伝子」を持つ「メス」と「bcの性決定遺伝子」を持つ「メス」が生まれとのこと。 次号に続く。
図3の下側の囲まれたのが「近親交配」ではない「通常の交配」の場合で、この場合は、受精卵からは「メス」が未受精卵からは「オス」が生まれる。
当方は、この「通常の交配」のケースしか認識していなかった。
2種類の姓決定遺伝子とは、母親が持つ遺伝子と父親が持つ遺伝子の2種類という意味のようですね。