蜜蜂ーハチは何故刺すのか(その11)
『ハチとフィールドと』坂上昭一著から、『ハチは何故刺すのか(その11)』を紹介したい。
『千切れたハリの効果』について、
刺さったハリは簡単には抜けない、人でも皮膚に残されたハリを引き抜くには一寸ばかりコツがいる。他の鳥獣類では抜けないことで効果は高い。
ハリと共に多くは毒腺と付属筋肉とが体に残され、筋肉は収縮し続けて毒液を注入し続ける。こうして、他のハチとは比べられない程長い時間刺し続ける。
もう一つの効果は、一匹が刺すと露出した内臓から出る臭気が他のハチを興奮させて立て続けに刺す点にある。
個体の独立性から群れの独立性へとスイッチが切り替えられているミツバチの特異な生活様式は、ここに最もはっきりと現れているとのこと。
『ハチは何故刺すのか』シリーズを今号で終了したい。
ハリを引き抜くコツがあるんですか。
このコツを教えてください。
ピンセットで抜くのが一番かと思いますが、ない時は
爪と爪の間に挟んで抜くしかないでしょう。