蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その23)
前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、
『最後に玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授』について、
今まで紹介した内容は、Seeley教授の著書「ミツバチの会議」(Seeley,2013)の中でも詳しく説明されている。興味をお持ちの方には一読をお勧めする。
このような研究では、ミツバチのコロニーが繁殖のために作り出した「分峰群」を使うのが理想的であるが、自然に「分峰」するのを待っていたのでは、研究はなかなか進まない。
そこでSeeley教授の研究グループは、コロニーの蜂を全て巣外へ振い落として巣箱を撤去し、女王籠に閉じ込めた「女王蜂」の周りに集まってできた『蜂球』を「分峰群」とみなして実験を行っている。
この様な「人工分峰群」でも、自然の「分蜂群」同様の現象が見られるので、得られた結果は自然の「分蜂群」にも適用できると考えていいだろうとのこと。 本号はこれで終了。
コロニーの働き蜂達は、「女王蜂」の存在がコロニー維持には絶対的と認識しており、そして、巣箱の内外で行われる作業の全ては「働き蜂」が行っている。
しかし、「女王蜂」がその作業を行う「働き蜂」に指示を出している訳ではなく、働き蜂それぞれが各作業をこなしている。
採蜜の時には、蜂蜜で満たされた巣枠に取り付いた「働き蜂」を振い落とすが、落とされた「働き蜂」は素早く巣箱内に入ってしまう。これは、巣箱内に「女王蜂」がいるためであろう。
今回のシリーズ、いいお話を、ありがとうございました。
長いこと、楽しませていただきました。
参考になりました。
前号ご覧になって、ありがとうございました😊
次号から別の投稿をアップします。乞うご期待を!