蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その16)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『探索蜂間の合意はどのようになされるか?』前号に続き、

もう一つの重要な要素は、質のいい餌場を見つけた「探索蜂」は、質の悪い餌場を見つけた「探索蜂」よりも多くの「尻振り走行」を行うということである(Seeley & Burhman, 2001)

この研究のパイオニアであるリンダウアーも、条件のいい候補地を見つけた「探索蜂」はダンスを長い間踊ることを報告している。

それが営巣場所の決定に重要な役目を果たしていそうだと述べているが、詳しいメカニズムの解明までには至らなかった。

候補地の質が最初のダンスの「尻振り走行」数に反映されるため、質の高い候補地のダンスは長い間踊られ続けるが、質の低い候補地のダンスはすぐに止められてしまうのである。

長い間ダンスが踊られるとそのダンスで示された候補地に誘導される蜂の数が多くなるとのこと。                                  次号に続く。

条件のいい候補地を見つけた「探索蜂」は、「尻振り走行」のダンスを長い間踊ることが報告されており、それが「営巣場所」の決定に重要な役目を果たしているそうだ。と

ただ、詳しいメカニズムの解明には至らなかったとのことだが、このことはかなり核心に迫っていると思われる。

 

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    「尻振り走行」ダンスを踊る時間の長さで決まる、という説は、分かりやすいと思います。
    よくも観察したな、と感心します。

    • nao_tenjp より:

      研究者は、地味な調査を根気よくやって
      いますね。
      大学では学生が研究の一環で地味な調査を
      やっているのが多いです。

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