蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その14)
前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、
『探索蜂間の合意はどのようになされるか?』
「探索蜂」は自力で、あるいはダンス追従することで候補地を発見すると、「分蜂蜂球」へ戻ってダンスを踊る。
「分蜂蜂球」を飛びたって、候補地に行き、再び「分蜂蜂球」に戻ってくるまでを、ここでは『探索飛行』と呼ぶことにする。
ダンスを踊る蜂は、候補地の距離と方向を示す尻振り走行を行うとすぐに尻振り走行の開始点へと引き返し、再び尻振り走行を行う。
すなわち、ダンスは複数回の尻振り走行からなる訳である。ダンスを終えた後、探索蜂は再び同じ候補地へ向かって出発し、「分蜂蜂球」へ戻ってくるとまたダンスを行う。
しかし、このダンスはいつまで続く訳ではないとのこと。 次号に続く。
「探索蜂」が候補地を探して「分蜂蜂球」に戻ると、その候補地の「距離」と「方向」を尻振り走行で示している。この尻振り走行は、蜜源を探しに行った働き蜂が巣箱に戻り、他の働き蜂に蜜源の「距離」と「方向」を示す「収穫ダンス」に酷似している様で、同様の伝達手段をとっている。
探索蜂は候補地を発見すると、分蜂蜂球へ戻ってダンスを踊る。多くの探索蜂のダンスから、候補地を決定するのは、誰ですか。
あるいは、候補地を発見した探索蜂同士が、ダンスをしながら、決めていくのでしょうか。
候補地を決定するのは、誰ということではない様です。
ダンスが一ヶ所に絞り込まれていく様を、他の蜂達が
見ていくことで自ずと決まったいく様です。